白樺湖
真っ白な幹が映える白樺の木に囲まれた、明るい湖。
湖畔を車山や蓼科山に囲まれ、冷涼な風を感じられるリゾートエリア。
白樺湖沿いにはドライビングコースとして全国的に知られたビーナスラインが走る。
白樺湖は昭和21年5月、農業用ため池として完成した。
昭和初期、茅野市北山の水田では水源の「音無川」の水温が低く、壊滅的な冷害にたびたび見舞われていた。食糧増産を目指した時代、米の安定生産と新たな産業の展開を目的として昭和15年から6年間かけて築造され、これによって標高1,000m付近の水田でも安定した稲作が可能となった。
農業用水を温め水田へ供給する「温水ため池」の役割とともに、魚の養殖事業が始められた人造湖。当初は池の平という高層湿原地帯であったが、完成当時「蓼科大池」と名付けられ、後に「白樺湖」に改名された。
さらに、昭和39年に指定された八ヶ岳中信高原国定公園の中核として周辺の開発が進められ、現在湖畔にはホテルが立ち並び、スキー場や遊園地なども整備され、四季を通じてレジャーが行われている。
標高:1,450m
湖周:4km
面積:0.36㎢
最大水深:8.5m / 平均水深:2.7m
所在:茅野市・立科町
水域:天竜川
流出河川:音無川